OBT 人財マガジン

2010.12.22 : VOL106 UPDATED

人が育つを考察する

  • 一年の振り返りを

    早いもので2010年も余すところあとわずかになり、次々と年内の各企業様のトレーニング
    が終わりを迎えています。

    今回ご紹介する現場ドキュメントは、今まで研修というものを受けたことがなく、今年初め
    てOBTのトレーニングを受けたという受講者の方々の現場です。

    そんな中、今年最後のトレーニングが始まり、一番初めに講師が受講者にかけた言葉は
    「一年のレビューをしてください」でした。

    日々忙しい中、毎日のレビューはもちろん、振り返りの時間を持つことがなかなか出来な
    い受講者は多くいます。
    しかし、OBT協会では振り返りなくして、成長はないと考え、毎回トレーニングが終わると、
    必ず今回学んだことを振り返り、次回のトレーニングの初めに発表してもらいます。

    初め受講者は
    「トレーニングが終わった後に、レビュー(振り返り)をするのを忘れていて、
     次のトレーニングが始まる前日に、前回やったことを思い出し書いた。」
    と話している人も少なくありませんでした。
    しかし、一方で
    「すぐにレビューをしないと忘れてしまうし、今日習ったことを忘れてしまうほうが勿体無い」
    と語る受講者もいました。

    レビュー(振り返り)をいつするか、まではこちらではわかりません。
    しかし、今覚えたことを自分の物にしようと本気で考えている人は、レビューの本当の必
    要性を感じ、すぐに行動に移していると思います。
    そんな受講者は、私たちから見ても、一回一回トレーニングを重ねていく毎に変化してい
    るのがわかります。発言や積極性が変わってきます。

    だからこそ、一年の振り返りが必要になってくるのだと思います。
    昨年の自分と比較して、どう変わったのか。
    何が出来るようになり、まだ、出来ていないことは何なのか。

    受講者たちは
    「初めは面倒くさいと思ったが、この一年で振り返るということの大切さを学んだ」
    「今まで、漠然と振り返ることはあったが、何のために振り返るか初めてわかった」
    と話していました。

    12月は自身の一年を振り返る貴重な時期だと思います。
    今年の振り返りを来年にどう活かせるか。
    少し、多くの時間をかけてもじっくり考えるべき大切な時間なのだと思います。