OBT 人財マガジン
2010.05.12 : VOL91 UPDATED
-
新入社員研修 ~その後~
新入社員が入社して、約1ヶ月が経ちました。
今回の現場ドキュメントは、新入社員教育を受けた受講者達のその後についてレポートいたします。
新人社員教育で学ぶことはそう多くはありません。
前回の現場ドキュメントでもあったように、
①ビジネスには、正解がない
②人間関係を選べない
③自分を知る
など、"知らないことを知る"と言うことに力を注ぎます。それと、同様に一番力を入れているのが『挨拶』です。
新入社員が即戦力になりうることはまずありません。
そういった中で、挨拶は自分に何ができるかを考えるきっかけになります。挨拶を行ってみての受講者の感想は
・初めは恥ずかしかったが、きちんと挨拶が出来ていない自分の方が恥ずかしいことに気付いた。
・挨拶がコミュニケーションと取るうえで重要だということに気付いた。
・何度も繰り返し行うことによって、自信がつき、自然に できるようになった。などの感想があがりました。
また、トレーニングを見学に来られていた経営者の方からは
『昨年の新入社員が数十名いる中で、今でも挨拶が出来ている社員は一人しかいない。そして、その社員は挨拶と比例して仕事に関しても一番成長を感じる。
今回のみなさん(新入社員)をみて、改めて挨拶の重要さを実感した』
と話され、最後には受講者と一緒になって挨拶の練習に参加されました。
しかし、入社して数ヵ月、もしくは数週間でせっかく身に付いた挨拶が行われなく
なってしまうことは多々あります。
配属先の職場があまり挨拶をしない。現場では行われていない。
一番の理由はここにあると思います。新入社員が入ってくる、と言うことは既存の社員にとって挨拶を含め、今一度自身を
見直すチャンスの時期だと思います。
今回のトレーニングを通じ
受け手側(企業)の問題としては、新入社員は配属された職場の色に染まってしまうといいうこと。
たとえ新入社員教育を受けても、職場の影響によって大いに人財は変わってきます。
受け手側は、そのことを再度認識し直すことが重要になるかと思います。今回、トレーニングを受けた企業では
新入社員が中心となり積極的に挨拶を行っています。
また経営者の方も、決めたことを、決めた通りに行うということに対して挨拶は目に見えて分かりやすい一つの例だと考え、再度全社員に挨拶の徹底を伝えている
そうです。
- 第五回【仕事を極めた人の成長プロセス-前編】
――食と向き合うことで見えてきた商業家としてしての道 - 「思い」をぶつけ、賛同者を得るプロセスがリーダーを育て、職場を変える
- トレーニングで"思い"は醸成できるのか?
- 第四回【仕事を極めた人の成長プロセス-後編】
教育とは、生徒の能力を引き出すこと - 第四回【仕事を極めた人の成長プロセス-前編】
"伝説の教師"の国語の授業 - 社会問題の真っ向から立ち向かう企業!
- ソーシャル・イノベーションから見る事業の在り方
- 第三回【仕事を極めた人の成長プロセス-後編】私は"たいたいばあさん"なんです
- 第三回【仕事を極めた人の成長プロセス-前編】
歌は歌詞を理解していないと上手く歌えない - ゆで蛙になる前に -かつての成功は未来永劫続かない-