OBT 人財マガジン
2009.09.09 : VOL75 UPDATED
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目的の重要性 ‐これから先、わが社はどうあるべきか‐
【事例】 : ビジネスプロセスの再構築
今回の現場ドキュメントでは「わが社をどの様な会社にしていくのか」というテーマに基づき、
実施したトレーニングをご紹介いたします。「強み」と「弱み」は表裏一体。人も企業もある環境下では
「強み」として評価された能力も、局面が変われば一変してしまいます。ある事業領域においてトップクラスを誇っていた高い技術力が、
異業種からの新規参入、競争環境の変化等によって、
より上位の手法に代替され始めている現状が同社にありました。この状況下で「わが社をどの様な会社にしていくのか」というテーマに挑むのは、
管理職手前の実務の中核メンバー。「ユーザーの業界再編も重なり、以前のルールが通用しない」
「価格で負け始めている」
「今のままではこれから先、立ちいかなくなる可能性が高い」現場に近いメンバーは顧客・市場の評価を既に肌で感じ取っていました。
「これから先、わが社はどうあるべきか」
危機感があり、前に出るメンバー...しかし、初めこそスムーズだったものの
「価値の提供先はどうすべきか」
「その提供の仕方はどうするのか」
「今、できることは何か、その実現性はどうか」と議論が進むにつれて、やがて沈黙が続き、突如ブレーキがかかりました。
自分たちがどのような状況に陥ったのか...メンバーが気付いたのは「手段論を積み重ねていた」ということでした。
「解決策の整合性を取ること」に集中していたがために、経験則を脱しきれず、
現状の延長戦上で"表面的なレベル"だけを整えようとしていた自分たちに気付いたのです。この事に気づいたメンバーは、学習を積み重ね、観点を引き上げながら、
「我々は何を実現する会社であるべきなのか」
「どのような価値を提供していこうとしているのか」
「そもそも評価される価値とは何か」という深く、本質的な議論を
その後、何度も何度も積み重ねます。形式(手段)にこだわると、目的が見えなくなってしまう‐
事業もトレーニングも同じように思えます。アウトプットの整合性が高いに越したことはありませんが、
本当に重要なのはそれを生み出す人財がどれだけ変化したか。自社・自分の現実を題材に、その解決策を導くプロセスの中で、
・頭に汗をかきながら、より質の高い考え方、モノの見方を身につけること
・また、実現にむけて自分の思いの強さを試すこと、そして
限界と感じている向こう側に本当の限界がある事を実感することがトレーニングにおいて、
重要なのだと感じました。お問い合わせはこちら : OBT協会(お問い合わせフォーム)
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