OBT 人財マガジン
2009.08.26 : VOL74 UPDATED
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変革は、現状を正しく認識することから始まる
【関連する事例】 : 経営方針の浸透と実現
今までの顧客が競合となる。予期せぬ競争相手の参入。
規模の大小と問わず、絶え間ない新規参入。業界の垣根がなくなりつつある中、5年後の生き残りをかけて新たなビジョンを打ち出し
そのビジョンを推進していく人の変革を一緒になって取り組ませていただいている企業があります。我が社を担う人財として次世代人財育成コースに選抜された参加者も
業界の垣根がなくなりつつあると感じているが
「具体的に何をどう変えていけばいいのかわからない」
「考えなければと思うが、日常に忙殺されてしまっている」というのが参加者の方々の最初の声でした。
時代に合わせて、会社や自分を変えていくにしても、或いはこのまま現状を貫くにしても自社、自分の現状を正しく認識することが、変革への第一歩と考えています。
そこで、次世代人財育成コースの進行と並行して顧客に対し、
・我が社の商品やサービス、営業対応や組織体制などに対する評価
・我が社の何を価値としてくれているのか
・我が社が貢献していくための課題
などの切り口でアンケートを実施しました。事前に経営層の方々に顧客アンケートのご報告した際、 商品の品質に対する評価
顧客が要望している価値についての認識のズレなど
顧客から突き付けられた我が社の現状に対する厳しい評価に対し、「ここまでだったとは」 と強い危機感をいだいてらっしゃいました。
次世代人財育成コースの中で参加者の方々に、顧客アンケートを配布した際、アンケートで指摘された点についての参加者の反応の多くが
「ああ、やっぱり」 というものでした。顧客アンケート結果を題材の一つとして、顧客視点に立って、我が社のあるべき姿とは
我が社の何をどう変えていくのかを徹底的に議論していきます。
・このままでは競合他社に取って代わられる
・しかし、今の我が社の現状ではなかなか難しい
・提案型営業の勉強会を実施してはどうか
・あのお客様のあの案件はどうなっているんだ
・商品の優位性は、もはや顧客にとって価値ではなくなっているなど、議論が進んだと思いきや業務の議論になってしまったり、それをまた引き戻し、変革の方向性を
自分達で見出すために徹底的に考え、議論するというプロセスを進めています。
我が社に対する顧客の評価については、現場に近い方々の方が
より現実を捉えている場合が多くあります。
顧客からの評価だけでなく、我が社の現状についても経営層と現場の認識にギャップがあるケースが多いというのも事実です。
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