OBT 人財マガジン
2009.05.13 : VOL67 UPDATED
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価値を決めるのは誰か
【商品開発部門の在り方を考える】
先日、食品メーカーの商品開発部門で、研究開発職を対象に
「成熟化時代における商品開発の在り方」というテーマで2日間の教育を実施いたしました。
OBT協会で行っている教育は、受講者の見方や考え方の変化に訴求し、
結果として仕事の在り方に大きな変化を与えていくというトレーニングを行っております。
特にカリキュラムの2日目、最終のまとめに差し掛かる段階で
「他部署が商品開発部門に求めること」、そして「商品開発部門の課題であると感じていること」に
ついて商品開発部門がそして自らが、どのようにその課題の解決に向けて
取り組むべきかということと、ひとりひとりが向きあい考えざるを得ないようにトレーニングを進めていきます。
2日間の教育の中で、自社の抱える経営課題とそれが生じた背景にあるもの、
そしてその課題を放置しておくことにより想定されるリスク等の、
根本的な「考え方」のところに訴求していきます。
それは、これまで自分の課題の捉え方とそれへの向き合い方等に客観的に洞察させることで、
自分たちが今何をしなければならないのかといった事がこれまでとは異なった形で
見えてくることを、受講生はこの教育を通して実感するのです。
要は、これまでと同じ状況にあっても"見え方が変わる""わかった"という状態に到達したということです。
「商品の価値」を、技術や商品の質の追究というところにおくのか、
または商品の対象や受け入れられる市場の中の、新しい領域に見出すのか。
商品開発において、何に価値をおくかによって、当然のことながら次に動き出す行動が変わってくるのではないでしょうか。勝者は、嵐を生き延びた者ではなく、ゲームのルールを変えた者である。
過去の体験ではなく新しいゲームの戦い方を編み出せる、「構想力」が最も問われる時代になる。("世界経済危機後の予言"米IBM サミュエル・パルミサーノ会長兼CEO)
2日間の教育を終えて、受講生からは次の様な声が挙げられました。
「あらためて、ものの見方や視野の広さが大切であることが認識出来た。」
「目の前の仕事や物事への対応に終始してしまい、考える時間軸の短さ、物事の本質を把握しえていない自分に気づいた。」
「自分が実践していく、目指すべき所に向かうプロセスには超えるべき壁があり、それを超えられるかどうかは、最終的にはすべて自分の意識だと実感した。」
2日間の教育から、これからの仕事への取り組み方等について、
受講生の方はそれぞれ気づきを得て、経営課題や組織課題の解決に向けて
当事者として主体的に行動していく道筋をつけることが出来ました。
OBT協会 日比野 志帆
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