OBT 人財マガジン

2009.03.26 : VOL64 UPDATED

人が育つを考察する

  • 「選抜型の次世代リーダー育成」の成果には、最初の動機づけが重要ポイント

     ~ 次世代リーダー育成のレビューより ~

     

    昨今の急激な市場環境の変化の中、どこに教育予算をかけていくべきなのかなど、

    教育に対する考え方の見直しが図られています。
    階層別など一律の教育から選抜へ、組織を挙げて、早い段階での創造型リーダーの育成、

    いわゆる「選抜型の次世代リーダー育成」が盛んにいわれています。

     

    OBT協会では、「選抜型の次世代リーダー育成」を数多く担当させていただいており、
    数か月(十数回~20回程度)の中で
      1.このプロセスを通じて、次世代リーダー育成
      2.経営に対する経営改革案などの提言
    を「選抜型の次世代リーダー育成」の成果物として、アウトプットしてまいります。

     

    先日、2月に経営に対する提言を行った次世代リーダーの方々と総括を行った際、
    参加した方々から

      『最初、何のために自分が参加しているのかがわからなかった』
      『スタート段階、みんなの意識が揃っていなかった』
      『最初、殆どの人の意識が低かった。途中から自分自身も変わり、
      意識が高くなってきたが、次回は事前にもっと動機づけをすべき』
      『早い段階で、この場に対する意識や意志が揃っていれば、
      もっと深い、もっと本音での議論ができたであろう』
    などが反省点として挙がってまいりました。


    「選抜型の次世代リーダー育成」をスタートするにあたっては、事前に動機付けの重要性を

    お話させていただき、お願いをしておりますが、

    現実には「案内文」で通知されただけであったり、上長からの期待も含めた説明や意味付けも

    十分になされずに参加している方も少なくはないようです。

     

    「選抜型の次世代リーダー育成」は『自学』『自育』の場です。

    そのためにも、最初の動機付けは最重要且つ絶対条件であるといえます。

    その動機付けは、是非とも経営トップの方からも行っていただき、そしてスタートしてからも折に触れ、

    行っていただくことが成果に大きな影響を与えることは間違いありません。

     

    「選抜型の次世代リーダー育成」の成果には、最初の動機づけが重要ポイント。

    動機付けは社内でやっていただくべきことであり、社内だからこそできることだと

    次世代リーダー参加者との総括を通して、実感しました。