OBT 人財マガジン
2009.02.12 : VOL61 UPDATED
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状況を見極める
今回の「現場ドキュメント」は中堅社員を対象とした、
新規事業構築プロジェクトのグループディスカッションよりお届けします。多くの企業が成長モデルの見直しを迫られる現在。
グループディカッションでは受講生から、
「自社事業も右肩上がりではないビジネス。何十年後成立するかどうか」
という声が上がっていました。なぜ、企業も人も環境の変化に対応していけないのか。
その一つのヒントとして、講師からは以下のような投げかけがありました。「経営、マネジメント、営業は人為的なものであり、本質は心理学によるところが大きい。
人は手慣れた範囲では多くの事を処理できるが、手慣れていない事に対しては
ゆっくりとしか対応できない。
例えば、今までの経験、頭のテンプレートにない出来事が起きると、
耐えきれない、我慢できない状態に陥る。
状況が変わっているにも関わらず、相変わらず、
手慣れた思考を使って問題課題に取り組もうとするパターンが圧倒的に多い。状況の違いを考えずに"いつも同じやり方でやっていける"と考える人は失敗する」
(以下、グループディスカッションの続き)「自社ノウハウをつめて考える必要性がある」
「曖昧なターゲッティングは危険」
「新規事業が業務改善的発想になっていないかどうか」
「自社サービスのコアコンピタンスが不明瞭」
「異業種の参入を考えると"何とかなるだろう"的考えは排除すべき」
「シェアや社名で、今までたまたま顧客が取れていたのでは」最後の全体討議では、"自社サービスを突き詰めて考えると、
それは本当に今の買い手にとって価値やメリットがあることなのか"
ということが議論の焦点となりました。「かつての成功スタイルが、これから将来にかけては全く通用しない」
という前提に立てるかどうかで、後々の成果は大きく変わってしまう。企業はもちろん、個人の仕事の在り方、人財として求められる価値においても、
これから先、非常に重要なことだと感じました。
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