OBT 人財マガジン
2009.01.14 : VOL59 UPDATED
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学習するプロセスで得るもの ‐トレーニングのレビューから
今回の現場ドキュメントでは、ある企業で実施したプロジェクト形式(複数回にわたって自社の現実の
課題に対する解決策をアウトプットとして導き出す。同時に、そのプロセスの中で参加者は学習する)
のトレーニングの現場をお送りします。
【最終回のレビューにて】
複数回に渡ってトレーニングを実施する際、毎回、レビューの時間を設けます。
何を学んだか、また、そこから現場で実践することは何か、
実践してみてどうだったか等をグループに分かれて振り返ります。
プロジェクト最終回(第10回目)のレビューでは、今までのトレーニング全体を総括しました。
(以下、受講生の声)
●結局、わが社の、わがグループのブランドとは何だったのか。
●市場の変化、ターゲッティングを考えていかないと対応できない。
●外部環境が変わっているのに同じやり方をしているのは後退。
●反省する場だった。考えが甘かった。
●ただ情報を得るのではなく、自分にとって何が言えるかが大切だと思う。
各グループの全体発表が終わると、トレーナーからはこのような投げかけがありました。
◎市場が変化してきたにもかかわらず、多くは自分のやり方に固執してしまう。
行動とは、各人の「モノの見方、考え方」に規定される。
例えば、自分の置かれている状況をどうとらえるかによって、取る行動は変容する。
変わらなかったことによって生じるリスク、先送りしていることは、ある時点で、決定的になる。
【受講生の声から感じたこと】
オブザーブをしていて、受講生の観点、視野の広さはこのプロジェクトが始まる前と、明らかに変わっているように感じました。まとめてみると、
・会社の問題、上司の問題と片付けがちだった諸々の問題はそれと同時に自分たちの問題であり、解決するのはその問題に気付いた自分であること
・解決に結び付けていくためには、自らが考え方を変え、行動していかねばならないことという点に気づきを得たのではないでしょうか。
ただ、人や組織が変わるのは時間がかかること。
この新しい息吹をどれだけ持続させることができるか、体質や風土として取り入れることが
できるかが、これから先必要なのではないかと思いました。
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