OBT 人財マガジン
2008.09.10 : VOL52 UPDATED
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変わる教育の現場 −次世代を担う人財−
8月18日付の日経新聞によれば、300人以上の企業の42%が選抜型の人財育成を実施し、
実施予定を含めるとその割合は7割近くに達するとのことでした。
また、同記事では企業における研修などの年間予算は前回調査から40%減少したとあり、
実施期間も短期化しているとも記述してあります。
実施割合と年間予算の削減の数字上だけを見れば、
"研修が薄まった"という見方もありますが、
薄まったのは、"一律"や"万遍無く"という今までのパラダイムであり、
そこには、「生き残りをかけて、賭けるところに賭ける」という
企業側のシビアなメッセージがうかがえます。
以前、次世代リーダーの育成を目的とした教育のお手伝いさせて頂いたときのこと。
10数回にわたるプロジェクトのカットオーバーにて、
トレーナーから以下の様なメッセージがありました。
‐会社が費用を出し、社員の方が勤務している間に、業務時間を割いてまで
皆さんが参加されるこの場は、ありていの"研修"では済まない。
取り組むのは我社の課題です。
我社で起きている現実の課題に対して取り組むという事は、
"会社をどうするのか、組織をどうするのか"という問いに対して、
会社や経営陣、上司ではなく、皆さん自身が"当事者"となって
軸を持ち、解決策を考えるということです‐
マネージャーになってから「管理職の役割とは何か」という研修を一律に実施した場合と、
自社の経営課題・組織課題という大きなテーマに対して、意志有る者に早期から
「自分が上位層についたらどうするか」を考えさせる場を設けた場合とでは、
ある時点における組織のレベルの差は決定的なものがあります。
勉強の時間か、現実のビジネスで生き抜く術を思索する時間か。
「一律」の時代が終焉を迎える中、
企業側が求める教育の現場が、変化しているのを実感します。
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