OBT 人財マガジン

2012.11.28 : VOL152 UPDATED

編集後記

  • 企業の考え方一つで優秀な人財が生まれる

    新卒大学生の3年以内の離職率が3割にも昇ると言われている現在。
    これは雇用される側の問題もありますが、多くは企業側にも問題が
    あるように思います。


    今回お話を伺った東海バネさんは、離職率がほぼゼロと言われています。
    渡辺社長は「みんな辞めませんし、なかには辞めたいという人もいますが、
    うちは辞めるためのハードルが高いんです。最後は僕と話さなくてはいけないし、
    "ここででけへんことは、どこに行っても無理や。ここでできることを全てやったなら、
    拍手して送り出したる"と言っています」と。


    雇用側と雇用される側で起こること、それは、仕事内容や企業の考え方の
    不一致でおこる認知ズレです。


    しかし、入社する前、雇用する前に相手の全てが分かるということはありえません。


    その為、多くは企業に入ってから、雇用側・雇用される側が
    お互いでお互いを理解する努力が必要になると思います。


    働く側にとって、全ていい条件で働ける会社など存在しないに等しいですし
    雇用側にとっても、優秀な人財のみを雇用したいということは無理です。


    お互いが、会社という場で協力し合い、人を育て、そして努力して力を付けて行く。
    それはすぐに出来ることではありませんが、現在、『社員を大事にしている企業』と
    言われている企業でも、経営者の方にお話を伺うと、初めはどうしようもないくらい
    人に対して何もしてこなかったとおっしゃいます。


    しかし、その現状にきちんと目を向け、解決しようと動かれた結果が今に繋がります。


    企業が変わらない限り、人が勝手に育って行くということはありえません。
    企業の考え方で優秀な人財をいくらでも生み出せるのです。


                                                   OBT協会 菅原加良子

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