OBT 人財マガジン
2012.10.24 : VOL150 UPDATED
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日本の教育事情を変える
国連児童基金(ユニセフ)イノチェンティ研究センターが行なった
「幸福度」に関する調査で、「孤独」だと感じている子どもの割合を測った
ものがあるが、みなさんは日本の順位をご存じだろうか...
何と、日本はワースト1位である。
回答のあった24カ国中、最も「自分は孤独だ」と感じており、
ワースト2のアイスランドの3倍で、ダントツのトップなのだ。
この事実から、何が言えるだろうか...。
今回お話を伺った高野さんも仰っていたが、『ホスピタリティの根幹である
"人といい関係を築ける能力"や"相手の状況に身を置いて考えられる能力"
は幼い頃に学んだ』というように、本来、人は小さいうちから人と関わり、
他人を思いやる気持ちを学び育っていく。
然し、上記のデータの様に、自分が孤独であると感じている子どもは
人とあまり深く関わることもない。そういった子どもたちは
自分のことを差し置いて、人の為に...と思えるだろうか。
それは無理だと思う。
こうなった原因等を挙げ出したらきりがないが、
面白いことに、ただ単に核家族化、共働きが増えたからだとは言い切れない。
一部では、親の期待が大きく、多くの事を望まれた結果、自由を奪われ、
自分の意思を全く出せず、殻に閉じこもる子もいるという。
そうした子どもたちは、孤独を抱え、殻にこもったまま社会へ出ることとなる。
一度、殻に籠るとそこから抜け出すには非常に時間がかかるのは皆さん御承知の通りだ。
つまり、今、日本は企業でも子育てでも、教育を改めて考え直す時期に来ており、
また、人の育成では、育てる側の関わりが大きく関わってくるということが分かる。
それらを考えると、教育を個々の人(担当者)に任せるのではなく、社会(会社)
全体としてバックアップするという意識を持つことが必要になってくるのではないだろうか。
もう、自分だけが良ければいいという時代は終わらせなければいけない。
そして、これから日本の将来を担う、子どもたち(若手社員)に周りが一丸と
なって目を向け、関わるって行くことが必要になるのではないだろうか。
OBT協会 菅原加良子
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