OBT 人財マガジン
2012.04.25 : VOL138 UPDATED
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インタビューを通して感じたこと
今回お話を伺った秋山木工の秋山社長は、大卒者のことを
「水面下4からのスタート」と言っておられました。
それは、大学に行ったことにより、勉強をした気に、
そして、いろいろな事を分かった気になり、
秋山さんの話が素直に耳に入らないからだといいます。
現在、大学・短大の進学率は59.4%にまでなりました。
しかし、学生たちはその4年間、2年間で何を学んでいるのでしょうか?
新コーナー"人が育つを考察する"でインタビューをした長牛くんは、
自らの成し遂げたい夢を実現させるために、大学を決定し、就職先を選んだそうです。
また、昨年4月に就職先が決まった後も、継続して勉強を続けているといいます。
しかし、今の学生の多くは、大学に入ることを目的とし、
入った後はいかに楽に卒業するかを考え、遊びにバイトにと学業とは
全く違うコトに時間を費やす人も多いのではないでしょうか。
一方、教える側の先生(教授達)も人を教えるということよりも
"大学が自らの課題を研究・発表する場"と化してしまっているのではないでしょうか。
その為、生徒を育てようと考える人は非常に少ないように感じます。
一体、大学は何のための場なのか...。
また、企業ではまだまだ学歴重視的な会社が多いように感じます。
しかし、社会に出てからの頭の良さは学歴では測れません。
それまで勉強で学んだこと以外に、育ってきた環境、
経験、そして物事の捉え方・考え方で決まるからです。
今回『育つ・育てる』をテーマに取材をし、分かったことは
自ら積極的に、そして、謙虚さを忘れず物事を取り入れる姿勢が、
人の成長に不可欠であるということ。
そして、決して卒業した大学を通して人を見てはいけないということです。
学生たちは来年度の就職内定獲得に向けて動き始めています。
企業側は、どうかネームバリューにごまかされず、思い・考えを
きちんと持った人財を採用して下さい。
それが、企業の生き残りに繋がります。
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