OBT 人財マガジン
2011.05.25 : VOL116 UPDATED
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伸びる企業の共通点
今回お話しをお伺いしたサイボウズ株式会社の青野社長が「みんなで議論して、みんなで『こうしよう』と決めたら、事業でも社名でも変えていく。この会社に変わらないものはない」と話して下さった言葉がとても印象に残っています。また、現場ドキュメントで紹介した台湾のユニークな企業経営を行っている「王品集団」でも、従業員の行動を尊重し、意見を聞き、そして、それらに合わせ、会社の制度を修正する。とありました。今まで、制度は経営に携わる人、或いは一部のスタッフが作るのと考えられてきました。しかし、経営者が実際に現場で働く従業員のことをどれだけ理解できているのでしょうか。現場をろくに見ず、部下から上がってくる報告のみで会社を把握している経営者では、自身が想像している会社と実際に会社を回している現場とでは大きなギャップがあると思います。それに気付かずに制度を決めてしまう企業はことのほか多いのではないでしょうか。それでは、いくら素晴らしい制度を制定しても意味がありません。実際に働く現場の人の意見に耳を傾ける。差別化を求められるこんな時代だからこそ、最も重要なことかもしれません。
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