OBT 人財マガジン

2011.01.26 : VOL108 UPDATED

編集後記

  • 全体像を伝える

    品川女子学院で行われている「28project」お話を聞いて、
    とても羨ましく思いました。


    中学校の時から企業とコラボレーションをすることにより、
    今と未来、学校と社会が繋がって勉強の意味がわかってくる。
    と漆校長は語ってくださいます。


    自分が今していることが、将来何の役に立つのか・・・。
    もしくは、成りたい職業があり、今何を学ぶべきか・・・。


    そのことをわかって、学校の授業を受けるのと、
    そうではない場合では、大きな差があるのでないでしょうか。


    それは、企業の教育にも置き換えられます。
    つまり、企業でも部下に何かを教えるときに、そのことだけではなく
    裏に隠れている、背景まで説明できるか。


    目に見えている部分のみの説明を受けての仕事と全体像(目的)から
    今やることは何か、何故、この仕事をするのかをきっちり説明を受けての仕事では、
    受け取る側も仕事に対する考え方、取り組みが変わってくるのではないでしょうか。


    しかし、いちいち時間をかけてはいられません・・・。


    というのが多くの企業の一般的な意見。
    然しながら、この作業なくして、人財は育たないのではないでしょうか。
    もちろん、例外で1いって、6もしくは7わかる人も中にはいるかもしれませんが
    それは、マイノリティであり、通常ではあまりみられないと思います。


    その為、まずは「28project」のように、"いついつまでに、この仕事まで出来る"
    ような人財になってもらいたいという明確な基準を設け、彼ら・彼女らに
    仕事の大きな枠(全体像)から教えて行くことが重要なのではないでしょうか。

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