OBT 人財マガジン
2011.01.12 : VOL107 UPDATED
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個性を見直し教育を
今回の「この人に聞く」でお話をお伺いしたのは、品川女子学院の漆校長です。明確な軸を持ち、生徒を育てる同校。取材を終え、中学・高校を卒業し、早10年以上経つ私がふと思ったことは、私の母校は、何を生徒に伝えたかったのだろうか・・・ということです。今、思い返すと、私の母校の先生方は、もしかしたらとても教育熱心だったのかもしれません。しかし、社会人となった今でも、学校が何を生徒に学んで欲しかったのか、改めて考えても正直わかりません。学校のせいばかりではありませんが、もし、もっと何か興味のあること(面白い授業・楽しい体験・人との出会い)に遭遇していれば、私は学校に対する考え方、また進むべき方向が大きく変わっていたのかもしれません。よく、企業でも、社員を一生懸命に教育し・育てようとしているのに、社員が育たないなんてことを耳にします。しかし、本当にそれは正しいのでしょうか。何を持って教育とし、また、その社員に将来的にはどうなってもらいたいのかの明確なビジョンはあるのでしょうか。現在の企業教育は、流れ作業のように「時期が来たから研修」をなんていう時代ではもはやありません。人、それぞれ向き・不向き、そして個性もあります。企業は、そのことを見直しする必要があるのではないでしょうか。人財一人一人をよく理解し、強み・弱みを把握したうえで「どう育てるべきか・どうなって欲しいのか」をよく考え、進むべき方向へサポートすることも必要になってくるのではないでしょうか。これからの時代は、益々企業を担っていく人財の育成が重要になってきます。それにはまず、社員一人一人の特徴を見直すことから始まるのだと思います。
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