OBT 人財マガジン
2010.12.22 : VOL106 UPDATED
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言葉に込める思い
今回お話を伺った株式会社菱食の中野社長のお話で印象に残っている言葉は、
「消費者」ではなく「生活者」なんです。という言葉です。
「消費者」というのは、大量生産・大量消費の時代に、モノだけを消費する人を指した
言葉で、モノがあり余る時代になって、人々は自分で生活を設計する力を持ち始めま
した。だから「生活者」なんです。と。
お話を伺うと社内でも徹底され、中野社長の前で「消費者」というと誰であっても注意
されるそうです。
誰しも「いい間違えた」なんて経験は多々あるかと思うのですが、中野社長のように、
きちんとした自身のお考えがある方は、自分が強く思うことに関しては、言い間違い
はないように思います。
人の言い間違えには、無意識の願望(考え)が表れているといわれています。
よく、政治家の失言や不適切発言などもとりただされていますが、やはり、国を左右
する立場であり、その一言の重みを良く考えから発言して欲しい。そして、その裏に
ある問題を心から考えて欲しいと思うばかりです。
今回のインタビューを通じて、改めて、思いつきではなく自分の思い(考え)を持つこと
の重要性を感じます。
また、話は変わりますが、日本では言葉に霊的な力が宿る(言霊)と言われています。
古来より、声に出した言葉が現実の事象に対して何らかの影響を与えると信じられ、
良い言葉を発すると良い事が起こり、不吉な言葉を発すると凶事が起こるとされてい
ます。
2010年も余すところあとわずかとなりました。
来る年が皆様にとって希望に満ちた年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
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