OBT 人財マガジン

2010.09.22 : VOL100 UPDATED

編集後記

  • 企業存続のカギとなるのは

    世界最古の企業金剛組の小川社長のお話を伺ったあと、担当の方から一枚
    のお写真を見せていただきました。


    大正時代に撮られたお写真だそうです。詳しいことは分からないとのことなの
    ですが、金剛組様では毎年お正月に写真を撮られていらっしゃって、その時
    の1枚ではないかと言われているそうです。


    お写真を拝見し、とても感動しました。


    そして、今、私が会社の写真を撮ったとして、数百年後誰が見てくれるだろう。
    それよりも、自社はどうなっているのだろう...と考えてしまった。


    金剛組様は1400年を超える歴史の中で、何度か経営危機に陥ったそうです。
    しかし、そのたびに社員や宮大工さん達は"金剛組を存続させたい"という強
    い思いのもと、力を合わせ厳しい状態を乗り切って来られたそうです。


    現在、どれだけの人が自社に対して強い思いを持って働いているのであろう。
    また、どれだけの人が今の自分の仕事に対し誇りを持って取り組んでいるの
    であろうか...厳しい環境の中でも、この会社を、この仕事をやり抜きたいという
    社員なくして、企業は成り立たない。


    今回、長寿企業特集を通じ、伺った企業の従業員の皆さんは活き活きと、また
    自社に強い思いや自信を持って仕事をされていました。
    そして、その思いは確実に顧客に届いているのだと感じます。


    長寿企業とはお客様に喜んでもらう為に、また、会社の繁栄を願い懸命に努
    力した結果であり、そして、その思いを受け取る多くのお客様達との信頼関係
    によって支えられてきた企業なのだと改めて思います。


    是非とも、このような貴重な企業がこれから先、1000年、2000年と続くことを
    願わずにはいられない。


    しかし、それには、"この会社を後世に残したい"と考える社員を多く育てること
    が重要になるのではないだろうか。。。


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