OBT 人財マガジン

2010.08.11 : VOL97 UPDATED

編集後記

  • ちょっとした気遣いを

    暑中見舞い申し上げます。


    異常気象なのでは?と思う程暑い今年の夏。


    7月に入ってからというもの猛暑日が続き、連日報道される熱中症情報。北海
    道電力は北見市で最高気温37.1度を記録するなど道内19地点で35度以上
    の猛暑日になり、冷房が高稼働したため、消費された総電力量が夏季で過去
    最大を記録したと発表した。


    そんな中、様々な熱中症防止グッズが出ているようだ。


    なかでも私が注目をしたのが(グッズではないのだが)、ウェザーニュースから
    新たなサービスとして8/2に登場した『スーパー猛暑メール』である。自分の住
    所を市町村単位で登録すれば、気温 37℃を超える可能性がある場合に事前
    にお知らせしてくれる。メールでは、水分補給や室内での温度調整の注意を受
    け取れるほか、更に詳しい情報も。また、自分の携帯電話以外にも最大30アド
    レスまで配信が可能なので、大切な家族や友人にも熱中症の危険性を知らせ
    ることができるとのこと。


    ただ単に、自分でメールを受け取るだけではなく、他の人にも同時に配信でき
    るというところに惹かれる。


    利用者の声を聞くと、子供、恋人、そして、離れて暮らす両親にとなかなか需要
    があるようだ。これからの時代、こういったちょっとした思いやり、そして、
    マスではなく"個"に焦点をあてたサービスが必要になるかもしれない。


    自分だけ+自分の大切な周りの人のために・・・
    それには、どこまでを顧客と捉えるかによって商品・サービスのコンセプトが
    変わってくる。
    次に訪れる時代の予想、また、人の心の奥にある需要を読み取るなど、ますます
    頭をフル回転しなくてはならない。
    ただ、供給者の論理を掴めれば、伸びない市場でもまだまだニーズはあるので
    はないだろうか。


    しかし、そのためには、まずは第一に少し涼しい場所で考える必要があるのでは
    ないだろうか。
    なぜなら、暑さは思考力低下をもたらすからである。


    まだまだ、暑い日が続きます。


    皆様どうぞ、お身体ご自愛ください。  

                     
    2010年8月   

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