OBT 人財マガジン
2010.08.25 : VOL98 UPDATED
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コア・コンピタンスの見直しを
今回お話を伺った有隣堂様は書店経営以外に文具や、OA機器、教育備品、音楽教室
と幅広い事業を手掛けていらっしゃいました。
「雑誌が売れなくなってきている昨今、書店だけに頼っていたら、今の当社はなかった
でしょう」と語る松信社長。
現在、生き残りをかけてコア・コンピタンスを軸に事業の選択と集中を行う企業、また或
いは、コアコンピタンスを基盤に多角化を進める企業等とさまざまである。
ところで、自社の強みは何か?と問われて正しく答えられるビジネスマンはどれくらいい
るのだろうか?
需要が減り、また、情報が飛びかう現代では、消費者が優位に立ち「作れば売れる」の
時代はとうの昔に終焉している。これからは、自社の強みを明確に把握し、より差別化し
たものを生み出せるかにかかってくる。まさに、コアコンピタンスなくして、長期的な競争
優位を持つことは出来ない時代になっているのだ。
しかし、それと同時に自社のコア・コンピタンスが時代にあっているかの再検証する必要
があるのではないだろうか。昔は強みであったものでも時代とともに需要は変化するもの
である。
過去からのコア・コンピタンスを維持する時代は終わり、未来の戦略に向けて更に磨きか
けて行かなければいけない。
それには、まず、先見の明を持ち、コア・コンピタンスを今一度見直す事が重要になってく
る。
限られた経営資源をコア・コンピタンスに集中できるかが企業の命運を握る事になるであ
ろう。
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