OBT 人財マガジン

2010.03.10 : VOL87 UPDATED

編集後記

  • 本当に必要なものは何か

    "本当に必要なもの"が明確だからこそ、その実現に向けた行動がとれる 

    今回、「この人に聞く」にご登場いただいた、
    株式会社アイケイコーポレーション大谷副社長へのインタビューを通じて
    学ばせて頂いたことです。


    システムの独自構築もさることながら、人財育成にまつわるエピソードが印象的です。


    今でこそ研修制度はありますが、出店を始めた2002年当時、
    整った教育体系もない中、加藤社長、大谷副社長は自らが店舗に出向き、
    直接、指導をしていたそうです。


    その後、多店舗展開が実現し、それを支える人財が育ったのも、
    創業期から「何が必要か(人財の重要性)」が明確だったからなのだと思います。
    (同じ状況でも、多くの場合「現業が忙しいから...」等、
    様々な制約条件を上げて、実現できなかったのではないでしょうか...)


    日々の仕事の中で、「来期の人財育成計画をどうしていくか」というお話をしますが、
    多くの場合、コスト的な側面から「どうすればより多くの研修をできるか」
    を検討しているように感じます。


    企業(人・組織)をより良い状態へ変えていくためには、
    社内で考えるべきこと、取り組むべきことが多いにも関わらず、
    「我が社にとって人財とは何か」「我が社の人財には何が必要なのか」といった、
    一番重要なテ―マを検討するプロセスをショートカットし、
    外部も含めた「研修」に秘策を求めているようにも思えます。


    本当に成果を得たいのであれば、
    我が社の成長を見据えて"本当に必要なものは何か"という
    根本的なテーマを地道に考え抜くプロセスが、まずは重要なのではないでしょうか。

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