OBT 人財マガジン

2009.08.11 : VOL73 UPDATED

編集後記

  • 先を行く発想が競争力を築く


    コカ・コーラ、三ツ矢サイダー、カルピスなど人気ブランドが続々と
    「ゼロカロリー」市場に乗り出している。

    私自身、以前は炭酸飲料を敬遠しがちだったが「カロリーがないなら」と最近頻繁に購入するようになった。

    暑さも増し、ますます競争が激化していくゼロカロリー飲料の市場で、
    抜群の売れ行きを誇るのが「ヘルシアスパークリング」だ。
    特定保健用食品としてメタボ世代に圧倒的な支持を得ていた「ヘルシア」の炭酸系新商品で
    「体脂肪が消費しやすくなる」、という。


    いまを時めくカロリーゼロよりも一歩先をいくカロリーを「消費する」という新たな発想が市場を拡大。
    これまで炭酸飲料を飲まなかった、女性やシニア層を取り込むことに成功したのである。
    また、炭酸を含ませることで「従来の苦味が気にならなくなった」との声も。
    「ヘルシア」の苦味を苦手としていた層をもカバーし、新たなファンを着実に増やし続けている。


    今回お話を伺った水野氏が代表取締役社長を務める「ホーユー」は
    美容サロン向けのセミナーを開催したり、ヘアカラーリスト育成の学校を設立するなど
    従来の営業活動以外にも積極的な活動を行いプロ向け市場での確固たるシェアを築き上げたという。


    他社が追いつかないような技術や、他社が思いつかないような新しい発想が
    激しい競争社会のなかで強いブランド力、企業力を築いていくのだと改めて感じるインタビューであった。

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