OBT 人財マガジン
2009.02.25 : VOL62 UPDATED
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アンケート調査は手段か、ソリューションか
社内でアンケート調査は現状を把握し、その上でどこにどんな手を打っていくのかなど、
課題解決に向けて議論し、動き出すための有効な題材であることには間違いありません。
アンケート調査は、そこから何をどう変えていくのか、
課題解決に向けて動いていくための手段の一つ。
しかし、アンケートを実施したが報告書がファイルされているだけや、
アンケートの結果がどうなったのかなどがアンケートに回答した人達に
フィードバックされておらず、そこから何らかの手も打たれていないというケースは
思いの外、多いものです。
今回の「この人に聞く」の財団法人横浜市緑の協会では、
協会の実態を把握するために現場のスタッフ全員に
匿名のアンケートを実施されました。
インタビューの中で橋本氏は、そのアンケート結果を持って直接、現場を回り、
現場に発生している問題を知り、ギャップの存在を知り、
ギャップの幅や深さを実感されたとお話されていました。
「そこから出発しないと、現場を改善することはできませんし、
サービスの質的な高さも得られないという気がしますね。」
しかし、現状把握や現状分析に時間を費やすのではなく、
課題解決に向けて、現場も一緒になって具体的に考えて、行動を起こす。
課題解決に向けて、経営側も具体的な施策を繰り出していく。
この地道な取り組みの先に変化を確信されている橋本氏のインタビューから、
手ごたえを具体的に示し、取り組み続けることの重要さを改めて感じました。
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