OBT 人財マガジン
2008.09.10 : VOL52 UPDATED
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企業風土
今年、創業90周年を迎えた帝人では、組織風土改革の試みの一つとして2006年から、
「私がやる!」プロジェクトを推進しています。「参照:この人に聞く」取材の中で鈴木氏は、自分達の風土改革提案に対してのトップの反応に
驚いたと話されていました。
企業が持っている風土や文化をトップがどう認識し、どれだけ重要視しているか。
「私がやる!」この名前にも、企業、推進者の強い思いが感じられます。
前・花王株式会社 会長 常盤文克氏が、ビジネス誌で企業文化について
下記のように話されていました。
企業はそれぞれ独特の文化を持っています。
それは企業という集団の中にいる人たちが共有する価値観となっています。
過去の"知"の集積としてその集団に基底し、目には見えないが企業活動の土台を
成している「沈黙の知」です。私はこれを「黙の知」と呼んでいます。
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企業の価値や優劣を決めるのは、その企業の持つ文化に尽きると私は思っています。
いくら戦略が立派でも、実行できなければ「絵に描いた餅」です。
そして、実行できるかどうかはその企業の文化、組織能力に大きく依存します。
(出典:日経ビジネスEXPRESS 2004年5月12日)
そこにいる人達の価値観、ものの見方や判断に影響を及ぼす企業風土・文化。
我が社が持っている風土や文化の何を残し、何を変えていくのか。どう変えていくべきなのか。
帝人グループにおける組織風土改革の試みの一つ「私がやる!」プロジェクト活動の
プロセスそのものが、そこに参加する方々の教育の場になっているのだと思いました。
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