OBT 人財マガジン

2008.04.23 : VOL44 UPDATED

編集後記

  • 疑っていますか?

    自分は日常の中で、どれだけ現状を疑っているか―
    今回の人財マガジンを見て、強く感じたことです。
    誰もが皆、"現状のまま、変わらないでいること"は楽です。
    個が尊重される昨今では、若年層を中心に"自分らしさ"という言葉も頻繁に使われていますが、
    本当の"らしさ"というのは外への見せ方ではなく、
    自己の"内"から溢れ出てくるものなのではないでしょうか。その、魅力があふれ出す源泉には、
    しっかりと足元をみつめて、とことんまで自己の在り様を疑い(向き合い)、
    培ってきた"強さ"があるのだと思います。この強さは少しのことでは揺るがないでしょう。
    例え予想外の事が起きても、そこには、信じてきたもの、目指すべきものが内在し、
    自己の非を受け止める事ができる強靭さ、柔軟さがあるはずです。
    逆に疑うことに慣れていない場合は、自分以外の基準を非常識ととらえ、
    過去の踏襲でないと行動できなくなってしまう...このような企業、人は増えつつあるように感じます。

    慣性の法則のようにそのまま何もかも受け流し、その場しのぎを続けてしまっていたら、
    風化していくだけ。国家、企業、組織、人・・・どの局面でもこれからの時代、
    それは確実に許されなくなっていくでしょう。
    磨き上げられた企業、組織、人財に成長していくためには今ある当たり前を疑い、
    自らの考えを持って行動していくことが求められていくのではないでしょうか。

    OBT協会 海津茂史

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