OBT 人財マガジン
2011.07.13 : VOL119 UPDATED
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日本最高齢のコーヒー店、店主関口さんの取材を終えて
現場ドキュメントに掲載させていただきました日本最高齢のコーヒー店店主関口さんは、豆の仕入れから豆の熟成、焙煎、コーヒを挽くミル、お湯を注ぐポットにコーヒーを濾すネル。そしてコーヒーカップとコーヒーを淹れる全てのプロセスの細部まで、すべてこだわっていました。美味しいコーヒーを淹れるために約80年、本当にたくさんのやり方、素材や機械を試してこられたそうです。関口さんは、何故、こう考えたのか、こうしたのか、その時代背景やコーヒーの歴史なども含め、とても丁寧にいろいろなお話を詳しくしてくださいました。取材の終わりに、どうして、そんなに輝いていられるんですか?と尋ねると、「全て、現在をエンジョイしているからじゃないかな。嫌々やってるんじゃなく、エンジョイしているからじゃないですか。」私の周囲で、エンジョイできること、やりたいことが見つからないという人が多いのですがと尋ねると、「何かに興味を持ったとしても、ちょっと覗いてみただけじゃ、好きになるまでにはいかない。だから、実際にやってみるといい。なぜ?なぜ?なぜ?と掘り下げていくうちに面白くなっていくもの。それが好きになるということじゃないかと思う。掘り下げたことが仕事に結びつかなかったとしてもいい。後で必ず、自分の力になるから。」取材の帰り道、関口さんのこの言葉と一緒に、20代後半、「やりたいことが見つからない」と焦りいろんなものを覗いていた自分を思い出していました。掘り下げていくうちに、面白くなっていく。それが好きになること。まだまだ半人前ですが、この言葉は、今の自分の胸にストンと落ちました。