OBT 人財マガジン
2011.06.22 : VOL118 UPDATED
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一つの物に表裏あり
肥満や糖尿病など、テレビや雑誌でも特集が組まれるほど騒がれている現代病、その原因の一つに挙げられるのが糖分の摂り過ぎです。糖分と聞くと悪いものといった印象を持っている方が多いでしょうが、この間、読んだとある記事によると、実は糖分の不足は、脳の老化が早まることが判明したそうです。私達の脳がエネルギーとして使うことが出来るのはブドウ糖だけです。しかも脳は余分なエネルギーを蓄えておくことが出来ないため、常にエネルギーを供給し続けなければなりません。お米、麺類なども体内でブドウ糖に分解されますが、それらと比べて砂糖は分解吸収のスピードが速く、即効性のあるエネルギー源なので、仕事中や勉強中に砂糖を摂ると集中力や記憶力が格段にアップします。ちなみに、砂糖の効用は植物にも及ぶようです。切り花を長持ちさせるには、水に砂糖を加えておくのがコツだそうです。それは砂糖の糖分が切り花の栄養になるからです。ある研究によると、現代人は糖が不足している恐れがあるそうです。体重や健康のことを考えすぎて、糖分の摂取を控え過ぎていると、物忘れがひどくなったりと脳の老化を早めることになるかもしれません。このことから、一方の考え方を鵜呑みにするではなく、良い部分と悪い部分を十分理解する必要があると思います。皆さんもぜひ注意してください。