OBT 人財マガジン
2011.02.23 : VOL110 UPDATED
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「楽しむ気持ち」が成功を呼ぶ
名門・ハーバード大学の学生を熱狂させた伝説の授業に、ポジティブ心理学をテーマにした"幸せ"を学ぶ授業があったという。最近、日本でもその内容が翻訳され、話題となった。この授業、「よりよく生きる」ことに焦点を当てたもので、幸運を呼び込むための52のアクションプランを提案している。たとえば、「感謝をする」。感謝の気持ちを持ち、人生を肯定的に考えると、幸福感が高まり、心身ともに健康になれるのだそうだ。毎日1、2分でいい。「感謝」は、各界の成功者がよく口にするフレーズだけに、この逸話は説得力がある。ほかには「完璧主義を手放す」といったエピソードも。失敗は成功するための欠かせない要素だと理解し、受け入れることとで、人生が満たされたものに変わるという。「失敗したらどうしよう」という不安や、「こうすればよかった」という後悔の念ばかりを抱くことは、幸せな人生には無用のようだ。なるほど、と思ったのが「困難に学ぶ」という話。失敗を恐れて挑戦を避けていると、「自分は困難に対処できない」という意識がすりこまれ、自尊心が失われていってしまうのだとか。困難に立ち向かい続けることで「失敗にも負けない」という自信が芽生え、タフなハートが育まれる。アメリカで行われたある研究によると、成功者の多くは"前向きな気持ちで新しいことに挑戦できる人"であるという統計が出ているそうだ。成功の最大の要因は「勤勉」ではなく、「楽しむ気持ち」にあったという。ある方が言っていた。「船は大海原へ繰り出すために造られている」と。人生はしばしば航海に例えられるが、安全だから、といつまでも港に停泊していたのでは、充実感もなく、得ることもない。いずれ老朽化する船ならば、楽しみながら"挑戦"という航海に出たいものである。