OBT 人財マガジン
2009.09.09 : VOL75 UPDATED
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不変の法則
先日、何気なくテレビを見ていると、とても可愛らしいパンダが目に飛び込んできた。
その愛くるしさに惹かれ番組を見ていると徐々にそのドキュメントの主旨が見えてきた。
2008年5月12日に四川省を襲った大地震
震源地に近い場所に位置していたジャイアントパンダの保護地区は激しい被害に遭い、
パンダたちも身体と心に深い傷を負っていた。
大地震から1年強が経過し、その後の彼らを知る手立てとして
このドキュメントが日本でも放送されていた。
24時間体制でそのパンダたちを世話する保護研究センターの人々。
彼らは夜中まで巡回し、常にパンダの様子に異変がないか最新の注意を払っている。日々のパンダたちとのかかわりの中でふさぎこんでいる様子や小さな行動の変化にも気付き
そのたびに働きかけ、コミュニケーションをはかる。
そうして、パンダと人間の間には信頼関係と絆ができていた。パンダの専門家であるセンターの人々は、本当にどんな小さな変化にも気付き、
手を差し伸べるべき瞬間、少し遠くから見守るべき時を都度判断しパンダの自己治癒力を徐々に高めていくかかわり合いを築いているように見えた。
単に彼らの生態に詳しいということだけでなく「もっと元気になって欲しい」という
センターの人々の思いが結果的に信頼関係と絆となって現れているのだろう。
相手のことをより良く知ること、そして、「こうあってほしい」という思いを持って関わり続けること。
ここから、より深い関係と信頼、安心、絆が生まれてくる。
企業経営においても然り、マネジメント等どんな関係の中でもこの法則は変わらないのだろう。