OBT 人財マガジン
2009.05.13 : VOL67 UPDATED
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「創作」から生まれる「絶対価値」
先日、ハワイのマウイ島へ行って参りました。
ハワイは初めて訪れる場所でしたが、そこで出会う人達の明るさやゆったりと流れる時間
そして何ともいえない心地よい風は、訪れる人を優しく癒してくれるだろうという感覚になりました。
マウイ島の海岸沿いの街、「ラハイナ」では立ち並ぶギャラリーの多さにびっくりしました。
街から見える眺めは、まさにどのカットも絵になる風景が広がっている島です。
マウイ島には古くからセレブや富豪達の別荘地が多く存在している為、
豪華な別荘を飾るアートの需要が高かったと言われています。
ラハイナの街を歩いていると、絵画だけではなく、木彫りや籠細工、ガラス細工などのユニークは手作り工芸品の展示も随所で見られます。
ちょうど、ラハイナ港の目の前にある、バニヤン・ツリー公園で開催されるアート・フェアに立ち寄りました。
中には、「これは何に使うのだろう?」と一瞬不思議に思うモノもありますが、見る人の心にとって「絶対的な価値」を見出すのがアートの神髄でもあるのだと思います。ラハイナだけではなく、マウイ島には多様なアートがあります。
イルカやウミガメをテーマにした「海洋アート」から、有名なラッセンの絵画。
また日本の鯉をテーマにした陶器やヴィンテージアート、そしてマウイ島の自然をモチーフにするアートも数多くあります。
つまり、マウイ島にはこれら多くのテーマから価値を発信していくアートが存在し、
そこに「価値」を見出す人が多く存在しています。また、直接マウイ島で見た絵画ですが、そのどれもが大型サイズのキャンパスに、
細かい描写まで描かれたレベルの高さに圧倒されました。
その迫力に、見る側にも新鮮で心に響く感動を与えてくれます。
そこには、単なる画家という仕事を超越し、人生を一枚の絵に注ぎ込む姿がそこにあり、迫力と尊敬の念を抱きます。
何か「価値」を見出すものを生み出すには、そこに費やす時間だけではなく、
何を生みだしたいのかという強い信念があるからこそ、人に感動や思いが伝わるのだと思います。今回の「この人に聞く」では常盤産業株式会社 代表取締役 清水英敦様のお話の中で、
モノが売れない時代の切り札は「付加価値」であると説いておられます。既存の商品を売るだけではなく、ないものは作ってしまう「創作商社」であるという「付加価値」が、
お客様から選ばれることになっているということです。そこまでかける思いの深さに大変感動いたしました。
OBT協会 日比野 志帆