OBT 人財マガジン
2008.11.26 : VOL57 UPDATED
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まずは、自分が動く
「俺がやらなくて、誰がやる。今やらなくて、いつできる」。
先日、あるIT関連の代表の方に座右の銘を伺ったところこんな言葉をいただいた。
一般企業で社内業務のシステム構築やソフトウェア開発に携わること十数年。
独立、起業して12年になるがその精神を忘れず現在も先陣を切って走り続けている。自己資金ゼロで会社を興したという同社長。
「実績も信用もない会社にお金を貸してくれる銀行なんて、どこにもなくてね」。
『障害があって、~できない』と諦めるようでは経営者は務まらない。
「お金がなくて事業が始められないというのなら、お金を借りられるようにすればいい。仕事がとれないと嘆く前に、どうしたらできるのか知恵を絞り出す。
『できない』と頭を抱える前に『できる』ように考えること、です」。
今回お話を伺った斎藤氏も、
幾度と鳴く立ちはだかる難題や経営危機に怯むことなく、果敢に行動を起こしてきた方。「ただじっと座っていてもダメ」という言葉に2人の『社長』が重なって見えた。
先の話に戻るが、
起業にあたり、事業計画書と総収益計画書を持って5つの銀行をまわったそうだ。
「幸運なことに、ある銀行の方が熱意を買ってくれてなんとかお金を借りることができたんです」。斎藤氏も
「何か問題が起きたり、困った時には運のいいことに、必ず誰かが助けてくれる」と話すが、ひたむきな姿勢こそが人の心を動かしたのだ、と私は思う。
悩んだり、嘆く前に熱意と信念を持って突き進むこと。
前向きに走り続ければ結果と人は、自ずと付いてくる。