OBT 人財マガジン
2007.09.11 : VOL30 UPDATED
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常勝 早稲田大学ラグビー部から学ぶ
―勝ち続けるということ―
先日、大学ラグビーの試合観戦をしてきた。
ある大学と早稲田大学との試合で、結果から言ってしまうと、
100点差ゲームで早稲田大学の快勝であった。早稲田大学の強さはなんだろうと考えたとき、
「強い選手が各地から集まってきていて、個々の選手の能力が
高いのだから当然」と言ってしまうのは簡単だ。だが、チームスポーツである以上、個々の力が高ければ、強いチームが
できるわけでもなく、また能力があるということで天狗になっていたら、
それ以上の成長は望めず、すぐに追い抜かれてしまうだろう。試合中のゴールキックひとつにしても、距離が変わろうが、
角度が変わろうが、簡単に入れられるような時でさえも、
いつもと変わらず、集中力を高め、同じペースでキックをする。
気を抜く素振りなどサラサラ感じられない。どんな状況でも、たとえ相手が弱くても、
いつもと同じように戦うこと、強くなるために努力し続けること、
それこそが早稲田ラグビーの強さの原点ではないかと思う。―企業も同じ―
常に努力をし続け、個々の能力のみに頼るのではなく、
その相乗効果でより大きな力を生み出すこと、
それはスポーツチームでも企業組織でも同じことである。トヨタは業界のトップ企業である。
だが、彼らには自信はあっても、驕りなどない。
常に危機感を持ち、日々、改善活動に打ち込んでいる。努力をし続けることの大切さは周知の事実である。
その重要性を知らない人はいないのに継続することは簡単ではない。上手くいっているときでも、当たり前のことを当たり前のこととして、
続ける継続力こそが競争力なのではないだろうか。ある人がこのように言っていた。
「失敗する理由は山ほどあるのに、成功への道は継続という
一見つまらないものにしかない」と。大きな変革や制度改革を行う前に、今一度、組織の内部に目を向けてみる。
油断や慢心から、やるべきことを疎かにしていないだろうか。