OBT 人財マガジン
2007.04.25 : VOL21 UPDATED
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「本気」
「本気」
なんでもいいからさ
本気でやってごらん
本気でやれば
たのしいから
本気でやれば
つかれないから
つかれても
つかれが
さわやかだから
相田みつを僕の実家のトイレには、座るとちょうど目の前に相田みつをさんのこの言葉が書かれた紙が貼ってある。
もう何年も前に母親が貼り付けたものがボロボロになりながらも未だにそのままになっている。
この言葉を毎日読んでは高校の野球部時代を思い出す。
今から考えてもどうしてあそこまでがんばれたのか分からない。吐くまで走っても決してやめたいとは思わなかったし、野球を嫌いになることはなかった。常にあったのは、「もっとうまくなりたい。」「もっと強くなりたい。」という思いだけだった。
あの時あそこまでがんばれた自分がいたから、今でも自信に繋がっている。僕はOBTに入社して1週間後の4月9日から、アライアンス関係を結んでいる名古屋の株式会社R4という会社で営業の研修をさせていただいている。
社会人1年目ということで右も左も分からないまま名古屋での新生活が始まった。営業の同行から始まり、テレフォンアポイント、飛び込みと初めてのことだらけで多少の戸惑いはあったものの、やはり新しいことに取り組むのは楽しい。
10キロも走りきれないのにフルマラソンのペース配分を考えても意味がない。今はただがむしゃらに頑張るしかないことも自覚している。
何も分からない、何もできないからこそ、今は何も迷わずにただ前向きに取り組んで行くことができる。ここでの機会を与えてくださったOBTの代表である及川さんをはじめ、OBT設立の発起人の一人でもあるR4の代表取締役の平松さん、僕の成長のために快く送り出して下さったOBTのメンバー、そして指導してくださっているR4の方々にはただただ感謝の気持ちでいっぱいである。
以前、今回の更新でOBT人材マガジンの「この人に聞く」で掲載されている井上社長への取材に僕も同行させていただいた。社長さんの生の声を僕のような新人が聞ける機会など滅多にないことなので、大変勉強になり貴重な体験となった。その中で最も印象的だったのが『「一生懸命」と「本気」とは違う』というお話と『「自分のための力」よりも「人のための力」の方が強い』というお話だった。
<以下井上社長談>
一生懸命やるのと、本気でやるのは全然違う。一生懸命は強制されればできる。働けと言われると一生懸命やる。でも、自分がここちよく楽しむためにやらないと本気にはなれない。本気を引き出すためには、そのプロセスが重要で、そのプロセスの中にコミュニケーションがある。けんけんがくがく議論もある。その中でメンバー同士の信頼や、一緒に作り上げていこうという意識も生まれる。そこが重要だと思う。自分がこうしたいから、ああしたいから程度の力だと弱い。誰か1人に喜んでもらうためにやることが重要。その人を喜ばせようと思うと一生懸命やるしうきうきする。そういうのが本気だと思う。やれと言われてやるのとは違う。ひとを喜ばせようというときのモチベーションにもっていかないとだめで、そういう意識の人間が多ければ多いほど強い組織だと思う。その対象となる人間は、それぞれがそれぞれの価値観でいい。
僕も以前「失うものがない人よりも守るものがある人の方が強くなれる」という話をどこかで聞いたことがある。
本気になるためにも強くなるためにも、やはりそこには「人」がいる。
僕の社会人としての生活は始まったばかり。これから先多くの人と出会っていく。今まで本気で誰かのために何かをしたことがあるかと問われると自信がない。つまり、本当の意味でまだ本気になっていないのだと思う。
ここでの仕事はOBTでこれからしていこうとしていることとは多少の違いはあるが、R4の社員の皆さんは本気で仕事と向き合い、一つでも多くの企業、ひとりでも多くの人の役に立ちたいと考えている。
やはり、何事も意識して取り組むことが大事だと思う。
僕も、一つ一つの仕事をただこなしていくのではなく、そういった仕事に対する姿勢なども学んでいきたい。
OBT協会 伊藤誠司