OBT 人財マガジン

2007.01.23 : VOL15 UPDATED

OBTカフェ

  • 受験生を見て思うこと

    1月20・21日にセンター試験が実施されました。

    高校生が、センター試験の結果について電車で話しているのを聞いて、受験生の頃を思い出しました。受験時代に勉強した内容はほとんど覚えていませんが、受験勉強を通して学んだことは多かったように思います。

    高校生の私にとって"受験生"という1年はとても長く、当時は先が見えない不安と常に闘っているような気持ちだったことを記憶しています。

    そんな中、高校2年生のおわりから通っていた塾で、毎回授業をとても楽しみにしていた英語の先生がいました。受験勉強を始めた頃、受験科目の中でいちばん成績の悪かった英語が、受験直前にはいちばん武器になる、得意科目に変わったのを覚えています。

    もちろん、勉強そのものは決して楽ではありませんでした。ただ、結果がすぐに出なくても、授業を通して「わかる」ことが増えていくことや、続けることで「きっと結果がついてくると思えた」ことが大きかったのだと思います。

    高校生の会話を通してそんなことを思いだし、仕事に置き換えても同じことが言えると感じました。
    「この人と仕事がしたい」、「憧れる先輩がいる」、「この会社で仕事をすることが、必ず自分の成長につながる」など、そんな気持ちが人の成長やモチベーションにつながるのではないでしょうか。
    若者の離職率の高さについて、色々な場面で言及されていますが、先日ある本を読んでいたところ、「20代が会社を今後も継続して働きたいと思うかどうか」は、以下の3つと関係が深いようです。

    ■今の仕事の充実感
    ■今の仕事を続けることによる、今後の成長の可能性
    ■今の会社で将来のキャリアイメージができるか

    「過去を振り返って、成長した実感がある」よりも「今の会社で成長できると感じる」方が、"今後も継続して働きたいと思う"可能性が高いそうです。

    「成長予感」を感じられるかどうか、勉強においても仕事においても大切なことだと、センター試験後の高校生の姿を見て、あらためて感じました。


                                            
                                OBT協会  島田 圭子