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Case05 組織間の壁が障害になっている

背景

業種:自動車部品メーカー

競争力のある製品により、拡大路線で成長を遂げてきた。しかし、競合製品の登場や顧客の要望の変化など環境が変わっていく中、価格の下落、利益率の低下など低迷していた。

5年前の成果主義の導入等により業績の建て直しを図るものの、実効が上がらず若手社員の退職が相次いでいた。また、各組織が自組織最適・自分の仕事最適な考え方・価値観となっており、生産性も大きく低下。

全社的にビジネスプロセスの流れが滞っており、また経営戦略の実行スピードの鈍化など、会社全体の実行度や品質も低下していた。

その様な状況の中、「収益の上がる事業への体質の転換」「組織間の壁の除去」が急務となっていた。

現在の経過

1年目の部長層ワークショップによって構築された「新たなビジネスプロセス」と「組織のあり方・機能」は、経営層の承認を得た。部長層が中心となって推進のための具体策をまとめ、課長層が中心となって組織横断で実現に向けて進めている。

目的

  1. 収益の上がる事業体質への転換(新たなビジネスプロセスの構築)
  2. 管理職層における全社最適視点の考え方・行動への転換 ー 組織間の壁の除去

全部門、関係先にわたってインタビューを実施し、全社的課題、組織別課題を抽出。
本質的な課題を特定し、その課題を訴求するオリジナルの生ケースを作成。
ケースで取り上げた課題を、開発、生産、営業部門など各セクションのメンバーによる
クロスファンクションで“全社最適”“競争環境へ適合”という観点から検討。
課題の解決策を見出していくというプロセスを踏む。
上記のプロセスを繰り返すことにより、「部分最適」から「全社最適」へとい考え方に変革を図っていく。

 

事例企業における具体的な取り組み

取り組み(1)【部長層】自社課題を題材にした全社最適トレーニング

取り組み(2)【部長プロジェクト】収益の上がる新たなビジネスプロセスの構築

各事業部から選抜された部長による「全社最適プロジェクト」。
これからの競争環境を考え、我が社が顧客に提供する価値、競争優位性はどうあるべきなのかを検討。その上で「新たなビジネスプロセス」を再構築し、最終的に経営層に提案。

取り組み(3)【課長層】自社課題を題材にした全社最適トレーニング

全社最適という観点で、自組織の課題、自己のマネジメントを俯瞰し、具体的な行動へと転換を図る。
事前に各人が準備した「我が社の経営上の課題」と部長層のトレーニングと同様、我が社の本質的な課題を訴求するオリジナルの生ケースを使用し、全社最適という観点で我が社の組織運営上の課題解決を検討。 我が社の経営上の課題を解決するために、全社最適という観点で各部署に求めることを要望。
他部署からの要望を受け、自組織のあり方を再検討する。

 

この事例に関する参考情報 - OBT人財マガジン

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