こんなに安いんだ。
先日、PCを購入したときの率直な感想です。
以前購入したのは約7年前。そのときの半分くらいまで
価格が下がっていた事に驚きました。
レノボが人的資源付きでIBMのPC部門を買収したのも7年前の2005年。
同社は昨年、NECのPC事業と統合を果たし、
今月には生産の一部を日本に移管させています。
IBMの当事CEOルイスガースナー以外に、
どれだけの人がこの様な事態を予測できたでしょう。
『NEC、脱ハード急ぐ』
今度はNECのアメリカの課金事業買収のニュースが飛び込む。
2009年、海外のパソコン販売撤退
2010年、半導体事業分離
2011年、パソコン事業分離
かつての主力事業に次々と見切りをつける決断から
切迫感が伝わるとともに、あらためて多くの企業にとって
転換期を迫られている事を認識させられます。
「企業はもう、成長に時間をかけられない。時間をかけて人を育てることはしない」
話は少し変わりますが、来月から企業社会に飛び立つ新社会人は、
この事を働く側の意識として肝に銘じることが大事だと思います。
また、受け入れる企業側はこの事を入社してから、というよりも、
入社前から、はっきりと伝えた方が良いと思います。
なぜ、そう思ったかと言うと、
「大学や専門学校への進学者のうち、卒業・中退後に就職して正社員など
安定した仕事に就いている人の割合は48%にとどまる(推計)」という
政府発表を目にしたからです。
背景には「大手志向の学生と、大卒人材を求める中小企業との
ミスマッチ解消が進まないため」と言う話ですが、推測するに
「大手=安定」という図式が、未だに学生側に多いのではないでしょうか。
その為、本当にやりたいことよりも企業のネームバリューで仕事を選んでしまう・・・。
その為、本当にやりたいことよりも企業のネームバリューで仕事を選んでしまう・・・。
事業構造の転換、国際化、そしてM&A。
「企業は成長をかけて、生き残りをかけて、急速な変化対応を迫られている。
入社すれば、同じことをあなたにも求められるんですよ。本気でやれますか?」
これからの日本を背負う世代がこのことを早い段階で学び、
理解しておくことが、自己の成長にとっても、
企業の成長にとっても必要だと思います。