モノからコトへ。
よく見かけるこの言葉・・・モノは機能でコトは価値・・・
話としてはわかるが一体、どういうことなんだろう・・・
色々考えてみたのですが「コト」には、
「人の生活そのものを変える力」
が宿っているのではないでしょうか。
このことを肌身で感じたのは、
先日、大学時代の親友(30歳)と会った時のこと。
iPhoneを購入してから彼の生活は様変わり。
「このまま居ても未来はない」と会社を辞め、
iPhone向けアプリ開発とその広告収入で、
個人で生計を立てています。
そして、とにかく部屋に「モノ」がない。
数千枚あったCDや大量の書籍は自家製サーバーに仕舞い込み、
全てネットオークションで処分。
部屋に在るのは巨大なスピーカーとギター、
そしてAirMacのみ。
アップルは彼の人生に「デトックス」作用をもたらしていました。
「人の生活を変えた」アップルやアマゾンは、
「商品の性能」を追求してきた日本企業と比較され、
・新しい生態系を生み出す力(コンセプト力)
・創造性/ストーリ性
等がよく取り上げられますが、私たちは普段、
どれだけこの事から学習しているでしょうか。
「モノからコトへ」
企業もこの類のビジョンを掲げながらも、
・かつての商品やサービスの延長線上で勝負する
・取り扱う商品やサービスを横展開する
企業は未だに多い様に感じます。
消費社会が終焉を迎えた今、企業も人も、
かつて成功したやり方を捨てざるを得ない状況に
なってきています。
誰しも、Steve Jobsになれるわけではありませんが、
考え方や見方を変えることはできるはずです。
最近の若者は全員というわけではありませんが、
モノ社会、消費社会からシフトしている世代。
まずは、彼・彼女たちと関ることで、
今まで受け入れなかったこと、抵抗があることに
触れてみることが大事だと思います。
部下が飲みニケーションにつきあわず、
「最近の若者は...」とつぶやいている管理職の方は、
「我が社の商品やサービスはこれから先、
人の生活を変えていくだけの力を持っているか、ナウ...」
とTwitterで若手社員とつぶやいてみることから
始めてはいかがでしょうか。