OBTカフェ: 2009年11月アーカイブ

言葉には魂が宿っている、と昔の人は言いました。
よい言葉を発すればよいことが起こり、悪い言葉を発すればそのとおりになる、と。

 

私が、「言霊」というものを意識したのは、5年ほど前のことです。
あるベンチャー企業の社長さんとお会いしたことがきっかけでした。
後日、お礼のメールをいただいたのですが、その最後に、1枚の画像が添えられていたのです。

 

「いいことがあるから、試してごらん」。

 

そこには

「ついてる、感謝してます、しあわせ、ありがとう、ゆるします。一日49回以上言うと不思議と人生よくなるよ」

というフレーズが書かれていました。

全国高額納税者番付常連の「銀座まるかん」の創業者・斎藤一人さんの言葉です。

 

自分の人生に「ついてる」なんて言葉は無縁だと思いながらも、なんだか気になって調べてみると
一人さんの言葉には素敵なものがたくさんあり、すっかり魅了されてしまいました。

 

「なんにもないときついてる、こまったときはありがとう、いいことがあったらかんしゃしてます、これでしあわせ」

 

これがきっかけで、言葉の持つ不思議な力を考えるようになりました。
「ありがとう」という言葉を意識的に口にするようになったのも、この頃からでしょうか。
いきなり「ついてる」は難しくても、「ありがとう」ならすぐに使えるような気がしたからです。

 

今回お話を伺った冨安社長から
「日本で一番、ありがとうといわれる葬儀社を作りたい」  というスローガンを聞き
忘れていたあの時の気持ちを思い出しました。

 

「与えてもらったことへの感謝を知っているからこそ、与える側になれる」。
感謝の気持ちを忘れ、いつの間にか愚痴や不満でいっぱいになっていた自分の心が

洗い流されていくような気がしました。

 

感謝の気持ちは連鎖を呼ぶもので、人や組織を成長させます。
「ありがとう」をたくさん言われる会社とは、相手の立場にたったサービス
心から求めるサービスを提供できる会社だということ。

 

つまり、それだけ消費者のニーズに応えることができる会社だということです。
相手の喜びのために努力を重ねようとする精神、感謝の気持ちを世の中に
お返ししていこうという冨安社長の謙虚な姿勢に大変感銘を受けました。

 

ありがとう――

言った人も、言われた人も幸せな気持ちになれる素敵な言葉。
成功とは、たくさんの「ありがとう」の上に成り立っていくものなのかもしれません。

 

インタビュー記事はこちらから : 株式会社ティア 冨安社長様インタビューページへ 


 

―やってくるこの毎日が"人生"だと知っていたら
 

スウェーデンの諺にこのような言葉があります。
 

意識をしなければ、そのまま過ぎて去ってしまう日々。
ある程度生活を保障できていれば、人間、特段何も考えなくても"慣れ"で生きてしまいます。
 

果たして私達は「この毎日こそが貴重な自分の人生そのものである」ということを

日々どれだけ認識しているのか...
 

今回の「この人に聞く」株式会社ティア代表取締役社長、冨安様のインタビュー記事を通じて

自分の意思を貫く仕事観、そして、人に対する死生観に触れて、ふと、そんなことを自分に問いかけました。
 

「やろうと思えばできるけど、まだ"本気の自分"を出していないだけ」
「いざというときは、やれるよ」と話す人に時々出くわしますが、
「この人にはいつ"本番"が来るのだろう」と疑問に思います。
 

本気を出そうが、そうでなかろうが、無情にも時間は過ぎ去ってしまいます。
 

話は少し変わりますが、私は"学校"があまり好きな方ではありませんでした。
ただ、小学校時代の先生が話していた、「試合をしましょう」という言葉だけ

今でもはっきりと覚えています。
 

二極化が進み、勝ち組、負け組という言葉が使われて久しくなりますが

勝ち負けという結果よりも大事なのは、何かに勝負しているかどうか です。
 

やってくるこの毎日が"人生"だと知っていたら...
 

今、生きている時間が「自分の人生そのもの」なのだということを受け入れて

一刻を真剣に生きることが大事なのではないでしょうか。 

この事を、トゲの様に自分の頭の中に、心の中に残して生きていきたい

と自戒の意をこめて最近、強く感じます


 

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