2012年3月アーカイブ

こんなに安いんだ。
先日、PCを購入したときの率直な感想です。
以前購入したのは約7年前。そのときの半分くらいまで
価格が下がっていた事に驚きました。

レノボが人的資源付きでIBMのPC部門を買収したのも7年前の2005年。
同社は昨年、NECのPC事業と統合を果たし、
今月には生産の一部を日本に移管させています。

IBMの当事CEOルイスガースナー以外に、
どれだけの人がこの様な事態を予測できたでしょう。

『NEC、脱ハード急ぐ』
今度はNECのアメリカの課金事業買収のニュースが飛び込む。

2009年、海外のパソコン販売撤退
2010年、半導体事業分離
2011年、パソコン事業分離

かつての主力事業に次々と見切りをつける決断から
切迫感が伝わるとともに、あらためて多くの企業にとって
転換期を迫られている事を認識させられます。

「企業はもう、成長に時間をかけられない。時間をかけて人を育てることはしない」

話は少し変わりますが、来月から企業社会に飛び立つ新社会人は、
この事を働く側の意識として肝に銘じることが大事だと思います。

また、受け入れる企業側はこの事を入社してから、というよりも、
入社前から、はっきりと伝えた方が良いと思います。

なぜ、そう思ったかと言うと、
「大学や専門学校への進学者のうち、卒業・中退後に就職して正社員など
安定した仕事に就いている人の割合は48%にとどまる(推計)」という
政府発表を目にしたからです。

背景には「大手志向の学生と、大卒人材を求める中小企業との
ミスマッチ解消が進まないため」と言う話ですが、推測するに
「大手=安定」という図式が、未だに学生側に多いのではないでしょうか。
その為、本当にやりたいことよりも企業のネームバリューで仕事を選んでしまう・・・。

事業構造の転換、国際化、そしてM&A。

「企業は成長をかけて、生き残りをかけて、急速な変化対応を迫られている。
入社すれば、同じことをあなたにも求められるんですよ。本気でやれますか?」

これからの日本を背負う世代がこのことを早い段階で学び、
理解しておくことが、自己の成長にとっても、
企業の成長にとっても必要だと思います。

2010年の国勢調査によると、全世帯に占める一人暮らしの割合が
初めて3割を超え、夫婦と子どもで構成する「標準世帯」を上回りました。
然しながら内閣府によると、20~30歳の未婚者のうち将来結婚したいと
考えている人の割合は男性で83%、女性は90%に及びます。

また一方で、2011年6月に内閣府で公表した「子ども・子育て白書」
によると年収300万円以上の20~30歳代の男性既婚者の割合は3~4割に
達するが300万円未満は1割ほどにとどまっているといいます。

つまり、出会いがあっても、収入が低くて結婚に踏み切れない・・・
将来への不安がさらに少子化を煽っているのです。

また、企業では国内企業の65.9%が後継者不在であり
年間7万社が後継者不在を理由に廃業しています。

この事から、企業問題の縮図として、私たち一人一人も同じ問題を
抱えているように感じます。

婚活やM&A、また、提携等も明るい未来を夢見て行います。
将来の安定や、企業では持続的成長を願う等々

然しながら、それにはまず相手をよく知ること、
そして、今持っているものではなく、お互いに助け合い、協力し合って
今後、新たなシナジー効果を生み出せて行けるかを互いに考えることが
必要となると感じます。

震災以降、人と人との結び付きの重要性が叫ばれてきています。

今こそ、"利用する"という考え方ではなく、お互いを理解し
絆を深め、"共に生きる"という考え方に変える転換期なのかも知れません。
震災から一年。改めて、人と人との繋がりの大切さをかみ締めています。

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