2011年1月アーカイブ

本屋でたまたま手にした本に、こんなことが書かれていた。「言い訳をする前に、

まずひとつ行動を起こしなさい」と。成功者たちにはある共通点があるという。それは、

「OOだから、OOできない」という"言い訳"を決してしないということだ。


「できないことを、会社や親、環境のせいにしていませんか?」


言い訳どころか、愚痴や不満まで多い私にとっては、実に耳の痛い一節であった。

 

「できないのは、OOのせい」。よくないと思いつつも、そんな言い訳を盾に――これまで

ずっと、できないことを正当化してきた自分が恥ずかしい。そういえば、何年か前に読んだ、

トップアイドルのダイエット本にも、チクリと胸に刺さるフレーズがあったなぁ。「時間がなくて

運動できない?それは言い訳。時間はみんなに平等にあるよ」。あれこれ考え疲れる前に、

まずは行動に移すことを心がけたいものだ。

 
少し話は飛ぶが、「繁盛している飲食店の厨房には神棚がある」という話をご存知だろうか。

あるコンサルタントの方がとった統計によると、神棚のない店は、神棚のある店に比べると

数%もつぶれる率が高かったのだという。「そんなこと!」と一蹴する方もいるかもしれないが、

その統計を信じて毎日神棚に手を合わせた結果、大成功を収めた店を私は何軒も知っている。

もちろん、神頼みだけで繁盛店に伸し上がったとも思わない。毎朝改まった気持ちで目標と

向かい合い、営業終了後にその日一日を振り返って反省する――仕事と真摯に向かい合う

毎日の姿勢こそが、"繁盛"という成功に結びついたのだろう。

 
「うまくいっている人の真似をすると、うまくいく」とはよく聞く話。よいところを真似することは

決して悪いことではあるまい。小さなことでもひとつ行動を起こすことで、なにかが大きく

変わることも、ある。

2010年を迎え、新年の抱負をたてた方も多いことだろう。明確な目標をたてず、日々の
生活に追われるだけになってしまった昨年を反省し、今年は私もいくつか目標をたてて
みた。自分なりのスローガンをひとつ。具体的な数字を掲げた目標を4つ。常に意識で
きるように、と自らを律する気落ちで手帳の始めに書き出した。文字にして改めて見ると、
なんだか気持ちが引き締まる。目標を常に身近に置くことで、甘えそうになる自分を奮い
立たせたい。今年は悔いのない年にしたいものだ。

個人だけでなく組織としての目標を掲げるところも多いことと思うが、共有の仕方は大切
だと思う話があった。たとえば、ある出版関係者の例。「上からは『売れる企画をたてろ、
売れる本を作れ』と言われるが、実売数は下の者には教えてもらえないんです。現場で
動くのは自分たちなのに、『売れた』、『売れない』という実感がわかないから、正直危機
感も持ちづらい。なんとなく疎外感を感じているのに、『社員は家族。一緒に頑張ろう!』
と結束を求められても、共感は......できないですよね」。駒として扱われていると感じる
社員の立場にしてみれば、駒以上の役割を期待されるのはお門違い、といったことなの
だろう。業界全体が不振ということもあるが、この企業も苦戦を強いられている。

一方で、あるメーカー企業の場合。毎朝の朝礼で社訓を読み上げるだけでなく、きちん
と企業理念を理解できているかどうか定期的な試験も行っている。「組織としての理念
や目標が明確に提示することで、全員が同じ方向を向いて走っていけるようになった」
そうだ。さらには、それぞれに"役割"を与えたり、社内コンペを開くことで社員のやる気を
巧みに刺激。人材を"人財"へと磨き上げ、戦力へと変えていく。この企業は、不況の最
中にありながら、急成長で売り上げを伸ばし続けているそうだ。

ブラッシュアップを重ねた人財が、同じ方向を向いている組織ほど強いものはない。
勢いのある企業ほど強い結束力を感じてしまうのは、果たして私だけではないであろう。

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