2009年3月アーカイブ

ユニクロが、また新たな動きに出た。
ユニクロといえば、先月全37色のカラージーンズの販売を発表したばかりだが
今度は990円のジーンズを販売しようというのだ。

 

今回は、ユニクロ業態が直接手掛ける商品ではなく
同社傘下の衣料店「ジーユー」が扱う商品とのことだが
抜群の企画力や絶対的な知名度を持つユニクロが後ろ盾とあって
早くもマスコミや消費者の関心を集めている。

 

売り上げの目標は50万本。
昨年11月から4ヵ月連続で前年実績を上回っている
ユニクログループにとって
超低価格ジーンズは、まさに起爆剤といえる。

 

ジーユーの産地は中国であるが、
素材の調達や生産のノウハウなどはユニクロ仕込み。
価格以上の品質が期待できそうだ。
(ユニクロ製品が"国産"であることを知り、今、とても驚いているが――)

 

「低価格高品質」いうコンセプトで
消費者のハートをがっちりつかんできたユニクロだが
秋冬には新たな顧客層の拡大に乗り出す。
世界的なファッションデザイナーのジル・サンダー氏が
全商品の監修を務めるというのだ。
ユニクロ側は多少の値上がりの可能性を示唆しつつも
品質のグレードが上がることを確約。
「安いだけではダメ」
目の肥えた消費者たちを、
高い付加価値が付いた新商品で迎え撃つ。

 

消費者のニーズを先読みした独自の経営戦略は
果たして今回も成功を収めるのか――。
次々に打ち出される新たな展開と
注目の新作から目が離せそうにない。

輸送コストの削減策として、
「共同配送や共同輸送に取り組む企業が増えている」という記事を読んだ。

 

これまで別々に配送していたものを一括配送する
――といっても、同一社内に限ってのことではない。
たとえばキリンビールやサッポロ、
資生堂やカネボウ、コーセーなど
競合他社との共同配送も、今ではよくある話なのだそうだ。

 

同じ納品先に配送するのであれば、なるほど確かに効率がいい。
経費削減のことを思えば、ライバルとの共同策も
"背に腹は替えられぬ"といった状況なのだろうが
企業の経済的な負担だけでなく
環境的にも非常によい策なのではないかと思ってしまう。

 

最近では異業種間での共同輸送も行われているそうだ。
パナソニックがコンテナでテレビを宇都宮から大阪へ運び、
復路は住友電工が電線材料を載せて、宇都宮の電線工場まで配送する。
空っぽになった復路のコンテナが見事に有効活用されている。

 

競合他社との共同作業――これぐらい奇抜な策でもよいのではないか。
合理化されたコストや労力は、サービスの向上や開発に費やせばよい。
ライバル云々と小さなことを言っていては
企業の未来のためにも、地球の未来のためにもならないのである。

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