2009年1月アーカイブ


「イラクから撤退を始め、アフガンでの平和を取り戻す。
核の脅威を減らすために絶えず努力をし、地球の温暖化とも戦う」

先日の就任演説で、オバマ氏は高らかにこう語った。

 

公約である「就任後16ヵ月以内」の駐留米軍撤退に向けて実質的な協議も
本格的に始まっている。
京都議定書に対するアメリカの頑なな姿勢も180度変わるかもしれない。
200万人の群衆が酔いしれた世紀の大演説にトップが変わることの意味と可能性を痛感した。

 

ヨリタ歯科クリニックの寄田氏の言葉を借りていえば
「"国民"が夢と目標を持ち、感動と感謝があふれる"国家"」の誕生の瞬間
ともいうべきだろうか。

 

「トップが熱意と信念を持って取り組めばスタッフ一人ひとりも自らの夢や目標を持つ」という
寄田氏の言葉は、組織の大小に関わらず全てに通ずることなのだろう。

 

「過去に固執し、狭い利益しか守らず、面倒な決定は後回しにする時代は終わった」と
再建への決意を表明し、
「答えが"イエス"の施策は継続する。"ノー"の施策は廃止する」と
説明責任による国民との信頼回復を誓ったオバマ氏。

 

演説の終盤ではその国民に向けて、こうも語っている。
「それぞれが、義務を負っていることを認識し、こうした義務を嫌々ではなく、
喜んで受け入れることだ。私たちにとって、困難な仕事に全力で立ち向かうほど、
自らの性格を定義し、精神を満たすものはない」。

 

トップと、それについていく者の心の変化こそが組織に変革"チェンジ"をもたらすのだろう。
それは、組織の大小に関わらず、同じことだ。

 

最近、しばらくぶりに「ラーメンの食べ歩き」を再開した。


駅から離れた閑静な住宅街に突如として現れる大行列には何度遭遇しても驚かされる。

昼食を食べるために朝から列を作る人。寒空の下、数時間以上も並び続ける人。

一日数軒のはしごは当たり前。

 

他の食べ物では、ちょっと考えにくいがとにかく、ラーメン好きの"執念"はすごいのである。

結局、私もその行列に加わってしまうのだが――。

先日、ある有名店が新店をオープンしたと聞き、早速足を運んでみた。
待ち時間は1時間弱。出てきたつけ麺に、思わず感心してしまった。

表面に"焼き目"をつけた香ばしい麺。

それは、"すする"という、麺の概念を覆すものだったがパリパリとした焼き目が、

風味・食感共に実にいいアクセントとなっていたのである。

 

「なるほど、こんな食べ方があったのか」

ちょっと前までは、つけ麺自体がラーメンの概念を打ち破る"新ジャンル"であったのに。

ここ数年で定着した"スープオフ"という新カテゴリーのラーメンをご存知の方も多いだろう。

 

――新しい発想、どこにもない味、革命に次ぐ革命。

ラーメン業界には、常に新しい風が吹き込んでいる。

だからこそ、各店の唯一無二の一杯を求めて遠くても、寒くてもファンは行列を作るのだ。

 

あるラーメン店の店主がこんなことを言っていた。

「ラーメンとは、答えの出ない永遠のテーマ。"これ"という正解がないから、おもしろい」と。

 

同じことを繰り返していても、いつかは飽きられる。

新しいアイディアを取り入れ常に刺激を与え続けてきた各店舗の努力が

近年のラーメン人気を支えてきたのだろう。

それは歯科医院でも、企業でも同じこと。

 

既成概念にとらわれずに高みを目指す姿勢こそが人々の心に響いていくに違いない。

現状維持で勝ち続けることなど、きっとできないのである。

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