2008年11月アーカイブ

「俺がやらなくて、誰がやる。今やらなくて、いつできる」。


先日、あるIT関連の代表の方に座右の銘を伺ったところこんな言葉をいただいた。
一般企業で社内業務のシステム構築やソフトウェア開発に携わること十数年。
独立、起業して12年になるがその精神を忘れず現在も先陣を切って走り続けている。

 

自己資金ゼロで会社を興したという同社長。

「実績も信用もない会社にお金を貸してくれる銀行なんて、どこにもなくてね」。


『障害があって、~できない』と諦めるようでは経営者は務まらない。
「お金がなくて事業が始められないというのなら、お金を借りられるようにすればいい。

仕事がとれないと嘆く前に、どうしたらできるのか知恵を絞り出す。

『できない』と頭を抱える前に『できる』ように考えること、です」。

 

今回お話を伺った斎藤氏も、
幾度と鳴く立ちはだかる難題や経営危機に怯むことなく、果敢に行動を起こしてきた方。

「ただじっと座っていてもダメ」という言葉に2人の『社長』が重なって見えた。

 

先の話に戻るが、
起業にあたり、事業計画書と総収益計画書を持って5つの銀行をまわったそうだ。
「幸運なことに、ある銀行の方が熱意を買ってくれてなんとかお金を借りることができたんです」。

 

斎藤氏も
「何か問題が起きたり、困った時には運のいいことに、必ず誰かが助けてくれる」と話すが、

ひたむきな姿勢こそが人の心を動かしたのだ、と私は思う。

 

悩んだり、嘆く前に熱意と信念を持って突き進むこと。
前向きに走り続ければ結果と人は、自ずと付いてくる。

上京してもうすぐ2年。


仕事に壁を感じたり、慣れない毎日に自信をなくした時は
家族や友人、仕事で出会った人たちが
必ず手を差しのべてくれたように思う。


わずかばかりではあるが、気持ちに余裕が持てるようになった今
身にしみて思い出す言葉がある。


「頭を垂れることによって実る稲穂になる」
以前、一緒に仕事をさせていただいたラジオパーソナリティの方の言葉だ。


人は生まれた時から、まわりの人に支えられている。
誰の助けもなく、生きることなどできはしない、と。


仕事でぶち当たった壁を越えることができたとしても
それは決して一人の力で成し得たことではなく、
誰かの助けがあったからなのだ、と。


「実るほど、頭を垂れる稲穂かな、ということわざがあるが
散々人の手を借りて、実ってから頭を垂れるようでは遅すぎる。
仕事をさせていただいて、生かされている、という気持ちがあれば
仕事に対する不平不満はきっと出てこないはずだ」

 

「風林火山」の戦術で知られる武田信玄はこう言った。
「人は石垣、人は城」
勝負の決め手は堅固な城ではなく、人の力。


組織と組織の付き合いでも
やりとりをするのは結局、人対人なのである。
魅力的な人財を育てることが
企業競争を勝ち抜く礎となるに違いない。

「この人に聞く」、井戸氏の話を聞いて
雇用者と経営者
それぞれの立場から
この2つの言葉がふと思い浮かんだ。

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