2008年1月アーカイブ

前回のOBTカフェに引き続き、OBT協会内の勉強合宿第二弾


OBT協会では、『OBT協会は何屋なのか』『自分達のあるべき姿』などの議論や
『観点を高めるための勉強会』などを定期的に開いています。


昨年12月に実施した合宿勉強会では、
 ①自分の仕事を振り返り、いかに価値を紡ぎだすかを考える。
 ②自分の強み、弱みを認識し、更なる意識の向上を図る。
 ③一致団結!!!
を目的に2日間で実施しました。


その中での1セッション
【これからの時代の自分(&OBT)の在り様を考える】にて


OBTの教育では、何か"題材"を通して自分や自社の在り様について考える
ということを行なっています。
私達も今回、ダニエル・ピンク著の『ハイ・コンセプト』を題材に、
これからの時代の自分(&OBT)の在り様について考えました。


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ハイ・コンセプト   ~「新しいこと」を考え出す人の時代へ~


ダニエル・ピンクは本の副題を「情報化社会からコンセプチャル社会へ」としており、
答えのない社会を生き抜いていくために、
既成概念にとらわれずに新しい視点から物事を捉え、
新しい意味づけができることが重要だとしています。


今までは情報や知識が優位性を持ち、
分析や処理能力などという「左脳主導思考」が重要視されてきたが、
「豊かさ・アジア・オートメーション」という流れに翻弄される時代の中では、
全体的な思考や新しいものを創造する力、
意味や意義を作り出せる「右脳主導型思考」が重要となってきた。

「左脳か・右脳か」という話ではなく、
「左脳主導思考」も不可欠ではあるが、それだけでは不十分な時代へ。


「格差社会」を勝ち抜くためには、ロボットやコンピューターに代替される、
よその国や発展途上国でもできる、また反復性の高い仕事は避け、
イノベーションやクリエイティブ、プロデュースなどの能力が必要となる。


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わかり方の差


『ハイ・コンセプト』を「どう理解したか」
その上で「自分の仕事をどのように変えていくのか」
議論を重ねていきますが、
「どう理解したか」の議論では同じ題材であるにも関わらず、
その「どう理解したのか=何がわかったか」が各人様々です。
これはクライアント企業様の教育の場でも同じなのですが、
人により"わかり方"が違います。


今回は、『ハイ・コンセプト』という著書を題材としていますが、
それが例えば「新聞記事」であっても、また「現実の課題」であっても、
それを「どう理解したのか=わかり方」は各人様々です。


"わかり方の差"は、どこから来るのだろうか?


OBTの合宿勉強会でいえば、
メンバー各人の自分の人生や仕事などに対する思いや考え方の違い、
外部環境の認識の仕方の違いが"わかり方の差"に大きく影響をしていて、
"わかり方の差"により『ハイ・コンセプト』を通して出した
自説としての「自分の仕事をどのように変えていくのか」が違っています。
"わかり方の差"が将来の格差に繋がっているということなのかも知れません。


メンバーの日頃の言動や行動を思い出しながら、
その人の目線や考え方の観点の高さなどに"わかり方"は規定され、
その"わかり方"によってその人の行動や向き合い方が変わってくるのだなと
しみじみと感じました。


答えのない社会を生き抜いていくために、
「格差社会」を勝ち抜くためには、
既成概念にとらわれずに新しい視点から物事を捕らえる"わかり方"、
そこから新たな視点で"自説"を繰り出すことが重要となると理解しました。

このことは、現実の仕事という教育の場や
OFF-JTというもう1つの教育の場での"訓練"を繰り返すことにより可能であると思います。


既成概念にとらわれず・・・


自分では自分自身のことは意外にわからないもので、
今回の議論の中でメンバーの自分の"わかり方の差"を理解することにより、
「自分が思う以上に深く理解してはいなかった」
「自分にはない考え方だったが、その見方の方がいいな」
など気づかされたことが多くあります。


悔しいけどそのことをまず受け止めよう・・と密かに自分に言い聞かせました。


                               OBT協会  伊藤みづほ

『志』
我々は、プロフェッショナルとしてお客様の競争力強化を成し遂げる


 一.本気で向い合い、本気で考えること
 一.決して妥協しないこと
 一.手段ではなく目的、部分ではなく全体を捉えること
 一.答えを見つけ出す力を信じること
 一.誠実であり続けること
 一.謙虚であり続けること
 一.夢を持ち続けること
 一.挑戦し続けること


これは、我々OBT協会の一員としての「志」である。


-1泊2日の勉強合宿-
昨年12月、1泊2日で勉強会合宿を行った。
この勉強会合宿のねらいは、
①これまでの自分の仕事を振り返り、今後自分の仕事から、
いかに価値を紡ぎだすかを考える。
②自分の強み、弱みを認識し、更なる意識の向上を図る。
③一致団結!!!


私達は、プロフェッショナルとして、
お客様の競争力強化を成し遂げることを第一に掲げている。


-プロフェッショナルの条件-
それでは、プロフェッショナルとは何か。
勉強会では、まず「プロフェショナル」について議論を行った。


世の中には「プロ」と呼ばれる人たちが数多く存在し、
それぞれの分野で活躍をしている。
イチロー、タイガーウッズ、羽生善治、超有名人の名前だけ挙げてもきりがない。
そして、ビジネスの世界にももちろんその道を突き抜けた「プロ」が大勢いる。


『プロフェッショナル』
きっと、それぞれの道のプロに聞いたら、定義はバラバラだと思う。
それは、誰かにならってプロになったのではなく、
自分の道を追求してたどり着いた結果であるからだと思う。
彼らは、その他大勢が成し得ることが出来なかったことを、結果的に成し遂げた。
「プロ」と呼ばれる人たちと、そうでない人たちとでは、何が違うのか。


今回の勉強会の中では、
クリエイターの佐藤可士和さん
カリスマバイヤーとして知られる藤巻幸夫さん
映画監督の矢口史靖さん
の3人を題材に「プロフェッショナル」について議論した。


彼らはプロになりたいと思っていたわけではないかもしれない。
自分の仕事をただひたむきに生きていただけかもしれない。
しかし、彼らは人一倍自分の仕事に対する「思い」があった。
四六時中仕事のことを考えていた。


-3人の共通点-
全く違った業界で活躍する3人ではあるが、共通していることがある。
3人とも、仕事をすることが生きることであり、生きることが仕事をすることである。
そして、新しいものを生み出すために四六時中考えている。
徹底して考え、考え抜く。
考え続けることができた人だけが見つけられるものがある。
違ったものが見えてくるという考えを持っている。


僕自身天才はいないと思う。
「タイガーウッズと自分は違うから自分はタイガーウッズにはなれない。」
それはそうだと思う。
しかし、タイガーウッズのように毎日10キロ走り、
毎日、100回連続カップインするまで練習するということが、
自分にとってはどういうことなのか考えると、自分はそこまで出来ていない。


タイガーウッズは並々ならぬ努力を毎日続けている。
それは、プロと呼ばれる人に共通しているものだと思う。
「特別」だと思ってしまったら、自分の成長はない。


プロになるのに近道はない。
やはりプロになるためには地道な努力の積み重ねしか方法はないと、改めて感じた。

               On The Business Training 協会 伊藤誠司

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